ビル用サッシペアガラス交換

TOSTEM(LIXIL)ビル用サッシ「PRO-SE」シリーズ|ペアガラス(網入り)交換事例【山口市】

山口市のマンションにて、TOSTEM(現LIXIL)のビル用サッシ「PRO-SE」シリーズに入っているペアガラス(網入り)の交換をご依頼いただきました。

ビル用サッシのペアガラス交換は、住宅用と違って刻印が無いコーキング納まりが多く、見積もり段階で仕様特定が難しいケースがあります。今回は、サッシラベルとカタログ情報を照合しつつ、現場情報からガラス構成を絞り込み、交換まで行いました。

今回の施工データ(概要)

  • 施工場所:山口市(マンション)
  • サッシ:TOSTEM(LIXIL) ビル用サッシ PRO-SE シリーズ
  • 納まり:コーキング納まり
  • 既存ガラス:外:透明ガラス/内:型菱網入り(※現場確認)
  • ガラスサイズ:W614×H894(実寸)

ビル用のペアガラスは現地調査が難しい理由

ビル用サッシのペアガラス交換が難しい最大の理由は、ガラスに刻印が無いことです。住宅用の複層ガラスは室内側の右下などに刻印があり、ガラス種類・厚み・空気層・Low-Eの有無などの情報が読み取れます。

ところがビル用では刻印が無いことが多く、さらにコーキング納まりだと、見積もり段階でコーキングを切って分解し、空気層を測る…というのは現実的ではありません。分解してしまうと、その場でコーキング打ち替え作業が発生してしまうためです。

そのため今回は、まずサッシ右上のラベル情報からメーカー・シリーズを特定し、カタログからガラス溝幅(溝の寸法)を調べて、仕様を絞り込みました。

TOSTEM(LIXIL)ビル用サッシ PRO-SEシリーズのラベル・外観

PRO-SEシリーズは、一般下枠/ノンレール下枠/バリアフリー下枠など仕様が分かれ、さらにガラス溝幅も複数あります。現場状況とカタログ情報を突き合わせ、今回のガラス構成(外:透明3mm+空気層+内:型菱網入り6.8mm)から、溝幅は30mmまたは36mmまで絞れました。

アルミスペーサーの幅感から空気層は12mm以上と判断でき、仮に空気層15mmで組むと、6.8+3+15=24.8mmとなります。これだと溝幅17mm・22mmでは入りません。さらに、ガラス固定用のバックアップ材が入る余裕まで考えると、今回は溝幅36mmの可能性が高いと判断しました。

防火ペアガラスと一般流通の違い(要注意ポイント)

ビル用のペアガラスは、防火認定の関係で、同等仕様(認定品)をそのまま手配できないことがあります。認定品での交換は、建物条件・管理規約・部材供給ルートなどの都合で、メーカー施工(または指定ルート)になるケースもあります。

今回はオーナー様へ事情をご説明し、工期・費用面も含めてご相談のうえ、非防火仕様(Low-Eなし)として、FL3+A15+WNA6.8の構成で交換となりました。

※注意:防火性能が求められる箇所は、仕様変更ができない場合があります。必ず現場条件と管理側の判断に従って対応します。

ビル用ペアガラス交換(コーキング施工あり)

窓格子を外して作業スペースを確保

後から室外側からもコーキング作業を行うため、まずは窓格子を外して作業スペースを確保します。

既存コーキングをカッターで切り離す

カッターナイフで、刃をガラス面に沿わせて一周→次に枠側に沿わせて一周。これを室内側・室外側の両方で繰り返し、コーキングを丁寧に切っていきます。

既存コーキング撤去後の状態

切り離しができると、写真のように既存のコーキングを撤去できます。

障子を分解してガラスを撤去

障子の対角にあるサッシビスを外し、枠がL字になるように分解してからガラスを撤去します。既存はLow-Eの影響で少し緑っぽく見えます。

交換する新しいペアガラス(Low-Eなし)

こちらはLow-Eが入っていないため、見た目は透明です。

新しいペアガラスを障子枠へ組み込み

ガラスを障子枠に嵌め込み、ビスを戻して組み直します。

障子の建て込みとバックアップ材の挿入

障子をサッシレールに建て込み、ガラスを固定するためにバックアップ材を室内側・室外側の両方から入れ込みます。今回はφ8mmのバックアップ材を使用しました。

マスキングテープで養生してシーリング準備

次にマスキングテープで養生します。シーリング断面がしっかり出るよう、角度を見ながら位置決めします。シーリングは適正な幅・厚みを確保した方が切れにくく、耐久性が上がります。

コーキング材を充填

コーキング材を充填します。

ガラス面のマスキングテープを剥がす

ヘラでならした後、まずはガラス面側のマスキングテープから剥がします。

枠側のマスキングテープを剥がす

次に枠側のマスキングテープを剥がします。

室内側から見た仕上がり

室内側も同様にコーキングします。今回は施工性と乾燥時間も考慮し、防カビタイプを使用しました(季節・気温により硬化時間が変わります)。

ガラス交換完了(左:今回交換/右:既存Low-Eグリーン)

外観で見ると、左側が今回交換したLow-Eなし、右側が既存Low-Eグリーン入りです。撮影後、窓格子はしっかり復旧しています。

以上、ビル用ペアガラス交換事例でした。

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