この記事では、窓ガラスのコーキングについてお話ししていきたいと思います!
そもそもコーキングってなに?という方の為に簡単にご説明しますと、気密や防水のために隙間をコーキング剤で充填すること、をコーキングといいます。
この記事ではコーキング収まりの窓ガラス交換についてプロが解説していきたいと思います。
コーキング収まりのガラス交換方法
ガラスを入れ替える
まずは割れたガラスを入れ替えないといけません。
こちらが割れたガラスです。思いっきりヒビが入っていますね。熱割れしています。
今回お客様は火災保険を使うようです。保険屋さんによって熱割れは保険がおりる場合とおりない場合があるそうですが、今回は保険が使えたようです。
さっそくこの割れた網入りガラスを入れ替えていきます。
ガラスまわりのシーリングを撤去する
コーキング収まりの場合ガラスと枠はシーリング材により接着しているので、まずはカッターでガラスまわりのシーリングを切っていきます。
ガラスを撤去する
ガラスまわりのシーリングを切ったら枠が分解できます。そうしたらガラスを撤去して新しいガラスを用意します。
ガラスカットする
取り除いたガラスと同じ寸法でガラスを切っていきます。ガラスに切断線が入ると板チョコのようにパリッと割ります。
新しいガラスをはめ込む
切った新しいガラスをはめ込んでいきます。吸盤があると楽です。
ガラスを固定する
はめたガラスはそのままだとグラグラして安定しません。なのでバックアップ材というガラスを固定する為のスポンジをガラスの縁まわりに表と裏から入れていきます。このスポンジはおりたたんで枠の中に収めます。
ちなみにバックアップ材にも角バックアップ材と丸バックアップ材があります。サッシ枠開口の形状により使いわけていますが、基本的には丸バックアップ材を使用しています。バックアップ材にも径がそれぞれあります。一般住宅では8mmパイや10mmパイ、13mmパイあたりを主に使います。ガラスと枠の隙間加減により選ぶバックアップ材の径が変わります。
マスキングテープを張る
まずはマスキングテープが枠にしっかり付くようにパーツクリーナーなどをふきかけてフキンで油分や汚れをしっかり落とし綺麗にしておきます。特に角は汚れが残りやすいので角もしっかり清掃します。
マスキングテープは写真のように貼ります。マスキングテープを貼る幅は均等になるように意識して貼ります。慣れている方はテープを持つ指が枠にあたる感覚で均一に貼ることができます。角まできたら、角は直角90℃に折り込むより60℃くらい斜めに折って角を作ると綺麗になります。
マスキングテープはガラス用や外壁用のマスキングテープなど用途により種類があります。ガラス用のマスキングテープは湿気に強く、浴室窓のガラス交換などの際に使用を推奨します。基本的にはガラス用のマスキングテープで大丈夫です。とはいえ、写真のマスキングテープはサイディング用ですが、用途が違うのが絶対だめなわけではありません。個人的に型板ガラスでは、片側がでこぼこしているため粗面にも接着する粘着力のつよいサイディング用を使用しています。
コーキング打設
このように一回目はヘラで軽く流し込みつつ余計なシーリング材を取り除き、2回目はヘラをしっかり押しあてながらスライドしシーリング材を切っていきます。空気が入るとシーリングの耐久性が悪くなるので、2回目はヘラを立てながらコーキングしていきます。コーキングは慣れるまでは大変かもしれません。
シール剥がし
ヘラでしっかりシーリング材を切ったらしっかり見直して、良ければシールを剥がします。剥がし方は進行方向へ向かって斜めに引っ張って剥がします。使い切ったシーリング材があればそれにくるくる引っ付けてまとめるのが楽です。
コーキング打設完了
あとはお客様にシーリング材が固まるまで時間がかかるので触らないよう気を付けて下さいね、と忠告して完了です。
まとめ
以上がコーキング収まりのガラス交換の流れです。
コーキングって言われてもイマイチピンとこない、という方の為に写真を使い分かりやすく解説しました。
業者にガラス交換の依頼をすることがあるかもしれません。「あ~これはコーキングが必要なタイプですね」と業者から言われたらこういう作業なんだろうな〜と思って頂いて大丈夫です。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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