【山口市】ビル用サッシペアガラス交換

山口市にてTOSTEMビル用サッシPRO-SEシリーズの防火ガラス交換事例

山口市のマンションにて、TOSTEMビル用サッシPRO-SEシリーズのペアガラス交換をしました!

ビル用のペアガラスは現地調査が難しい

ビル用サッシのペアガラス交換は、少々現地調査が難しいです。その理由はガラスに刻印がないからです。ペアガラスは室内側の右下に刻印があり、刻印にガラス種類や厚み、空気層やLow-Eの有り無しなど様々な情報が打ってあります。ですがビル用のペアガラスは刻印がありません。

また、コーキング納まりなので、見積もり段階で、わざわざコーキングを切って障子框を分解してガラスの空気厚をみる訳にもいきません。。それをしてしまうと、コーキングの打ち替え作業が発生してしまいます。

そこで、まずはサッシ右上に貼ってあるラベル情報から、メーカーやシリーズを把握し、カタログからガラス溝幅を調べていく必要がありました。

ビル用サッシPRO-SEシリーズのサッシ

そして、PRO-SEシリーズは、一般下枠、ノンレール下枠、バリアフリー下枠(アングルなし、室内から障子を外せます)の三つのタイプに分かれています。そして、ガラス溝幅も17mm、22mm、30mm、36mmがあることが分かりました。ガラス構成は室外から透明3mm+空気層+型菱網入りガラス6.8mmなのが現場でみて分かりました。ペアガラスのガラスサイズは、障子枠の内々寸法プラス24mmなので、ガラスの実寸サイズも分かります。空気層だけが知りたかったのですが、現場でコーキングを切って障子枠を分解するのは、正直見積もり段階ですることではありません。

アルミスペーサーの幅をみると、空気層が12mm以上あることは感覚で分かりました。住宅用の空気層12mmのペアガラスを何度も替えてきたからですね。ガラスの厚みは型菱網入りガラス6.8mmと透明ガラス3mmなのは分かっていた為、空気層を15mmで仮定すると、6.8mm+3mm+15mm=24mm以上のガラス溝幅になります。なので、カタログにあるガラス溝幅17mm、22mmは今回のペアガラスの厚みだと入らない訳です。ガラス溝幅は30mmか36mmで絞れますが、30mmではガラスを固定するバックアップ材が入りませんから、間違いなく36mmだろうと検討を付けました。

空気層6mm〜16mmの間ならオーダーできますから、オーナー様に相談し、恐らくガラス構成は、外からLow-E3mm+A15mm+WNA6.8mm、ガラスサイズはW614×H894が実寸となりますとお話ししました。ビル用ペアガラスは防火製品なので必ずLow-Eが入ります。

ただ、住宅用のペアガラスは室内側が透明ガラスとなるのに対し、今回はビル用のペアガラスなので室内側が型菱網入りガラスとなります。ビル用のペアガラスと同じガラス構成にするには、Low-Eが付けられません。

実は、住宅用とビル用はメーカーの管轄が違いますから、全く同じ防火品のペアガラス交換となると、メーカー施工となります。一般のガラス屋では防火品ペアガラスの仕入れはできません。地方のほとんどのガラス屋はできません。メーカー施工となりますと、正直、工期も、お値段もかなりかかりますから、その点はやんわりオーナー様にお伝えして、非防火品として、FL3+A15+WNA6.8のガラス構成でLow-Eなしで交換となりました。

ビル用ペアガラス交換(コーキング施工あり)

窓格子を外す

あとから室外側からもコーキング作業をするために、窓格子を外しておきます。

コーキング撤去

カッターナイフで、刃をガラス面に沿わしてぐるっと一周、次に枠側に刃を沿わしてぐるっと一周、これを室外側、室外側と繰り返しコーキングを切ります。

既存コーキング撤去

そうすると、写真のように既存のコーキングが撤去できます。

障子分解してガラス撤去

そして、障子の対角にあるサッシビスをインパクトドライバーで外し、残った枠がL字になるように分解します。そうするとガラスの撤去ができます。Low-Eグリーンが入っているのて少し緑っぽいですね。

新しいペアガラス

こちらは、Low-Eが入っていないので、透明ですね。

ペアガラスの入れ替え

ガラスを障子枠に嵌め込み、サッシビスを付けて組み直しました。

障子建て込み

障子をサッシレールに建て込み、バックアップ材をガラスがのみこんでいる枠の隙間に室内、室外両方から入れ込み、ガラスを固定していきます。今回はπ8mmのバックアップ材を使用しました。

ペアガラスにマスキングテープを貼る

次に窓障子をサッシレールに建て込み、マスキングテープをガラスと枠側に貼っていきます。自作したコーキングナイフをあてて、角度を探りながら、マスキングテープを貼る位置決めをします。私は、シーリングの断面が三角になるように、少し幅広く貼るのが好きですね。幅細い方が簡単なんですけど、シーリングは幅広くして厚い方が切れにくく、しっかり長持ちします。

コーキング材を流し込む

まずはコーキング材を流しこみます。

ガラス面のマスキングテープを剥がす

コーキングヘラで余分なコーキング材を削ぎ落とした後は、マスキングテープを剥がします。まずは、ガラス面のマスキングテープから剥がします。

障子枠のガラステープを剥がす

次に障子枠側のマスキングテープを剥がします。

室内側からみたペアガラス

室内側もコーキングします。実は今回防カビシーリング材を使用しました。防カビ用は普通のシーリング材よりも材料費が高いですけど、寒くなるとシーリングが固まるまで丸一日ほど時間がかかります。防カビ用シーリング材は固まるのが早くて半日かからずある程度固まります。シーリングが固まればお客様も早く窓の開閉ができるので、防カビシーリング材を使用しましたが、それは内緒でサービスしています。

ガラス交換完了

外から窓をみて、左側障子が今回ガラス割れ替えしたLow-Eなし、右側障子がLow-Eグリーン有りです。施工後の写真を撮った後、窓格子はちゃんと付け直しています笑

ペアガラス交換費用は?

交換のペアガラス交換費用は、空気層も厚く、網入りガラス入りの為35,200円税込価格でした!

ご利用ありがとうございました!

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